昔の感動エピソードを「津軽弁」に翻訳して話してみる
こんにちは!激辛ラーメンを食べて唇が腫れている駄天使です。
やはり辛いラーメンの良さは僕にはわかりません。
そうそう、激辛ラーメンといえば、皆様にはとっておきのエピソードってありますか?
語れば爆笑間違いなしのおもしろエピソード、聞いたものを鳥肌まみれにさせる恐怖のエピソード……などなど。
ある程度の年齢になると、大人数で話をする機会が増えてくるので、こういった持ちネタはあった方がいいですよね。
ええ、もちろん僕もいくつか持ってますよ。
なので今回は、僕が体験した感動エピソードを皆様にご紹介したいと思います。
津軽弁で。
津軽の景色と共に。
題名『留学生のMくん』
それは、わぁが小学3年生の頃でした。
(それは、僕が小学3年生の頃でした。)
のつやすみが明けた始業式。突然クラスサ留学生がやてきたはんです。
(夏休みが明けた始業式。突然クラスに留学生がやってきたのです。)
先生サ促され、恥ずかしんだサしていた自己紹介ば聞ぐど、何んぼやきや彼はアメリカかきや来たしけなした。
(先生に促され、恥ずかしそうにしていた自己紹介を聞くと、どうやら彼はアメリカから来たようでした。)
そして、一時間目が終わった後の休み時間サ、クラスメイトみんのでそのわらしば囲み、色んのたじ問ばしますたぁー。
(そして、一時間目が終わった後の休み時間に、クラスメイトみんなでその子を囲み、色んな質問をしました。)
「アメリカってどんのどこ?」「日本語喋れらの?」「好きの食べ物は?」のどのど、小学生きやしぐ、ピュアのたじ問だったど思でゃ。
(「アメリカってどんなとこ?」「日本語喋れるの?」「好きな食べ物は?」などなど、小学生らしく、ピュアな質問だったと思います。)
だばそのわらしは、恥ずかしさど、不自由の日本語のせいで、あまり上手コサあいへんどばすらごどが出来ませんでした。
(でもその子は、恥ずかしさと、不自由な日本語のせいで、あまり上手に返事をすることが出来ませんでした。)
初日がそしたらごどだったごとがきや、そのわらしはクラスのみんながきやいじまなぐきやれてまねはんです。
(初日がそんなことだったことから、その子はクラスのみんなからいじめられてしまったのです。)
可哀想だど思ったはんで、休み時間、よぐそのわらし(以下M君)の机まで行ってむつけらお話ばしてじょいした。
彼は慣れね日本語で、ゆったどあいへんどばしてけだのばおべてでゃ。
(可哀想だと思ったので、休み時間、よくその子の机まで行ってお話をしていました。
彼は慣れない日本語で、ゆっくり返事をしてくれたのを覚えています。)
そしたらあら日のごど
(そんなある日のこと)
Mおめどむつけら話していらわぁのどごサ、オドゴわらし数人が集まってきてこう言じょいした。
(M君と一緒に話している僕のところに、男子数人が集まってきてこう言いました。)
「なきやうぜーかきや廊下で話せし」
(お前らうぜーから廊下で話せよ)
Mおめは「うぜー」どいう日本語が分かきやながったしうだはんで、わぁは「なしてもねし」どだげ言い、Mおめどのお話ば続痒いますたぁー。
(M君は「うぜー」という日本語が分からなかったようなので、僕は「なんでもないよ」とだけ言い、M君とのお話を続けました。)
すらどそのオドゴわらしがわぁサ近づいてきて、わぁの顔ば叩きますたぁー。
(するとその男子が僕に近づいてきて、僕の顔を叩きました。)
わぁはブチ切れんだサのりますたぁーが、その瞬間、そしたら怒りば忘れてすまうごどがおどがったはんです。
(僕はブチ切れそうになりましたが、その瞬間、そんな怒りを忘れてしまうことが起きたのです。)
あいは、最初で最後のMおめの大声でした。
(あれは、最初で最後のM君の大声でした。)
「やまなぐろ!!!!!!」
(やめろ)
Mおめは覚えたての日本語でわぁば庇ってけだはんです。
(M君は覚えたての日本語で僕を庇ってくれたのです。)
そればきっか痒いサ、わぁはMおめど放課後サも遊ぶしうサのりますたぁー。
(それをきっかけに、僕はM君と放課後にも遊ぶようになりました。)
だば、そしたら楽しい日々も終私りば迎えらごどサのりますたぁー。
(でも、そんな楽しい日々も終わりを迎えることになりました。)
Mおめがアメリカサけぇるごどサなたはんです。
(M君がアメリカに帰ることになったのです。)
わぁ達は半泣きで「また遊ぼうきゃ」ど約束ばしますたぁー。
(僕達は半泣きで、「また遊ぼうね」と約束をしました。)
〜〜〜それかきや1ヶ月後〜〜〜
(それから1ヶ月後)
わぁのえサMおめかきやの手コ紙が届きますたぁー。
(僕の家にM君からの手紙が届きました。)
大急ぎで中身ば確認しますたぁー。すらどそこサは慣れね日本語で、
(大急ぎで中身を確認しました。するとそこには慣れない日本語で、)
わぁのけやぐへ
ママどむつけらかいてらし。
たまサはてがみだば話んだきゃ。
むつけらあそんだごどは忘れねし。
へずねごども、おめどいたっきゃ楽しがたし。
かだばずまた会おうきゃ。
へば、またきゃ。
Mしり
ど、書いてありますたぁー。
(と、書いてありました)
嬉しいの、ど思て読んでいらど、あらごどサ気付きますたぁー。
(嬉しいと思い読んでいると、あることに気付きました。)
その文章ば縦読みすらど
(その文章を縦読みすると)
マ
た
む
へ
か
へ
わぁは号泣しますたぁー。
(僕は号泣しました。)
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